『リーキーガット症候群 あなたのその不調の原因は“腸の漏れ”にあった!』トンプソン真理子著

book review

こんにちは。今回は前回のブックレビュー『食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法』の内容にも出てきた「リーキーガット症候群」について、詳しくわかりやすく解説されているのでご紹介したく、取り上げてみました。

リーキーガット症候群について私なりの少し大まかな分類ですが、この本には下記のような内容が書かれています。

・リーキーガットってどんな症状なのか
・小腸の役割
・リーキーガットが引き金となっておこる症状や病気
・リーキーガットになる原因
・リーキーガットを治す方法
・有効なサプリメントの紹介
・効果的で健康的な食生活習慣のすすめ など

理解しやすいように詳しくわかりやすく解説してくださっています。

腸は第二の脳、と言われていますが、本当は腸が体の主役で、第一の脳なのではないかと私は思っています。

“リーキーガット”とは、どういうものかと改めて簡単に説明しますと、腸の粘膜に穴が空き、異物(菌・ウイルス・たんぱく質)が血中に漏れだす状態にある腸”のことです。 そのため腸内細菌のバランスが崩れたり、腸壁を形成する細胞や腸粘膜層の欠損によって、本来腸で排除されるべき様々な有害な微生物や毒素などが血流に入ってしまい、有害物質が体内に入り込みやすい状態になります。

この症状の原因は医学界では議論のさなかで特定はなされてないようですが、概ねのリーキーガット症候群になる原因としては以下のものがあげられていましたので一部をご参考までに。

ストレス、精製炭水化物や砂糖類、加工食品の摂取、よく噛まないで食べることや食事中に過度の飲料をとること、食べすぎによる消化不良、またアルコール、カフェイン、食品添加物、食品アレルギー、寄生生物や病原菌、カンジタ菌の異常繁殖、農薬、ホルモン剤、カビや菌のマイコトキシン、歯の詰め物(水銀)、化学療法や放射線治療などなど。
特に、鎮痛剤(頭痛薬のような非ステロイド系抗炎症剤)や胃薬、ステロイド、抗生剤、経口避妊ピル。

リーキーガットが引き金となって起こる症状なのですが、これはもう山ほどありまして、これって、ほとんどの方は当てはまるのではないのかなぁ、、と思うのです。
いまの私たちの食事は、ほとんど小麦(グルテン)がないメニューは少ないですし、忙しい毎日の献立には加工食品は便利でついつい使ってしまいがちです(>_<)

たくさんある症状の中、ごく一部をあげてみますと、
胸やけ、息切れ、嘔吐、吐き気、抜け毛、腹部膨満感、多いおなら、消化不良、下痢、便秘、口臭、神経過敏やイライラ、慢性の関節炎、筋肉痛、不安感、など。
リーキーガットと関連する病疾患として、
じんましん、炎症性腸疾患、アレルギー性疾患群、食品アレルギーや過敏症、関節炎、喘息、自閉症、慢性疲労性症候群、アトピー性皮膚炎、過敏性腸症候、クローン病、関節リウマチ、乾癬などがあります。