『 クライオン ジャーニーホーム マイケルトマスと7人の天使の物語 』 リーキャロル著

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ブックレビュー

こんにちは。ワンネスセラピストMICHIKOです。

波動つながりというわけではないのですが、今回は『 クライオン ジャーニーホーム マイケルトマスと7人の天使の物語 』です。

物語の内容は、タイトル通りそのままで、マイケルトマスという青年と7人の天使の物語なのですが、もう少し付け加えますと、自分の人生を虚しく思っていた主人公が強盗にけがを負わされ、気を失ってた3時間の間に 7人の天使に出会い 、いわゆる‟目覚める ”ためにスピリチュアルな体験と教えを学び、魂を成長させていく物語といったところでしょうか。

主人公のトマスの置かれている状況やキャラクター、なぜ、その旅をすることになるのかと物語の中に引き込まれていきます。

そして、“我が家”へ戻る旅を通して7人の天使と出会っていく。

そんな中で出会ったブルーの天使のセリフには

「純粋な意図のマイケルトマスよ、聖霊の働きは驚異的なものだ。悟りの条件とは、こういうことだから、よく聞きなさい。まず、自分のことを考えなさい。君が”我が家”への旅を完了すれば、君の友人たちにもその栄養が分かち与えられることになる。一人の人間の意図は、多くの人に影響するのだよ」

一人の人間の意識、意図は確かに、多く影響及ぼします、、、。( ;∀;)

よい影響を伝播できるひとでありたい。。。。

オレンジの天使がマイケルに答えたセリフには

「私たちの世界には、過去も未来もない。直線に移動するというのが、時間に対する人間の概念だが、私たちの時間は、ちょうど時計方向に回っている回転台のようなものだ。時間の軌道は常に私たちより下方にあるため、すべてを見ることができる。だから、私たちは常に“今現在“に生きているんだ。常に固定された中心の周りを動いている。君たちの軌道は直線で、常に前に進んでいるため、“今現在”を経験できない。通り過ぎた軌道を、振り返り眺めることはできる。また、前に広がる軌道をみることもできる。だが、『あるがままの存在』という経験は許されておらず、『行動することで存在する』という経験しかできない。低い波動の世界に生きるとは、そういうことだ。それが、人間が生きている次元だ」・・・・・・・「人間の時間枠では、すでに地図が完成していて、人間が動く。君たちの世界では、時間と現実が定数で、自分たちが変数だと考えるからなんだ。私たちの波動に近づけば、君たちも定数となり、地図や現実が変数になるんだよ」

“行動あるのみ”の体験型のこの世界ですが、波動が高い別次元はそういう仕組みになっているのですね。
物理学などの学術的な難しい言葉での表現でなく、平易な言葉で説明しているのがとてもありがたいです(^^♪

そして、バイオレッドの天使のセリフも感慨深いです。

「あなたと、あなたの人生に現れたすべての人は、過去二日間に(人生の劇場)で映されたすべてを注意深く計画したのよ」・・・・「マイク、すべては、あなたが他の人と一緒に考え、計画したことなのよ」・・・・・・「マイケル・トマス、自分が永遠の時を生きる存在だということは、すでに知っているでしょう。“我が家”に戻れるように、いまここで学び、訓練を受けているのも知っての通りよ。“我が家”とは、あなた自身の言葉を借りれば、平穏に満ちあふれ、目的が存在する(神聖なる地)です。気づいてないかもしれないけど、あなたは、この世に何度も生まれてきたことがあるのよ。今生のあなたは、マイケル・トマスだけれど、これまで、人種も姿も性別も違う人生を送ったの。性格もいろいろだったわ」・・・・・・「向こうの世界にいるときには、あなたが何を学ぶべきかを一番知っている者、つまり、あなた自身が、次の人生での(学び)を計画するの。親しい魂の仲間たちと一緒に、あなたは(学び)につながるようなシナリオを書くのよ。あなたの人生における嫌な役割を引き受けてくれる仲間もいれば、あなたのパートナーになるのを引き受ける仲間もいるわ。そうよ、マイケル、自分の成長のためだけでなく、他の人の成長のために、早期の死に同意する仲間もいるのよ」

輪廻転生とこの世、人生の仕組みのようなものをわかりやすく表現されている感じです。

辛くて悲しいことが多かったり、とても信じられない理不尽な出来事だと余計に 、本当に自分と仲間で作ったシナリオなのか?と疑いたくなるところですが、ちょっとした人間関係の問題などは、このように考えることで、 気持ちをクールダウンできて、相手の気持ちも想像することができることも多いと思います。

人生の中で、特にとてもやりきれない出来事や悲しみ、怒り、苦しい経験も渦中にいるときは冷静になれずに客観的に受け入れにくいこともありますが、少し時間が経過すれば、自分のために嫌な役を演じてくれてる方々に関しても感謝するところまでいかずとも、スルーできるのかもしれません。

早期に今生で辛い別れとなった方に対しても、この考えを受け入れることで心の重荷が少しは軽くなれますし、また必ず会えるから。と前向きにとらえる助けになりそうです。

他に天使たちが伝える次の言葉がとても印象に残ります。

「物事はいつも見た通りとはかぎらない」

この言葉は、私には『1Q84』 村上春樹著の中の「みかけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです。」のセリフが思い出されます(‘ω’)ノ この言葉、深いです。。。

まだまだ取り上げたい教えはありますが、とてもスーっとこころに入って面白い内容でしたので、興味を持たれた方はそこはぜひお読みいただくと楽しめると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。