『アルツハイマー病 真実と終焉 “認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム』デール・プレデセン著

book review

ブックレビュー

こんにちは。ワンネスセラピストのMICHIKOです。

今回は私がいつも毎週楽しみに聴いている早朝流れるラジオ番組で、宇宙物理学者の松田卓也先生のお話の中で紹介されていた本です。

これまでの常識を覆す、「認知症が治せる」という驚きの画期的な治療法や予防法の本です。

これまでといいますか、今でもでもといえると思いますが、 「認知症は治療法はない」と定義されていますが、この本では、実際に認知症の症状が回復した方の症例や治療方法など喜ばしい情報が多数紹介されています。

ラジオで松田卓也先生は認知症にならない予防法としてラジオでこの本の内容を取り上げてお話されていたと思いますが、治療法も詳しく具体的に述べられています。

認知症は激しい物忘れや、うつ状態などの「明確な」症状が、最初から現れるわけではない。代表的な認知症であるアルツハイマー病は、症状が現れてから診断を受ける15~20年前、普通は40歳頃にひっそりとはじまる。自覚症状がないまま、静かに病気は進行していく。

当然、本人も周りの家族も気づきようがない。そして60歳頃に症状が現れたときには、病気はすでに、末期にさしかかっている(実際の診断では、この段階では「早期」と呼ばれている)。

と、冒頭から(訳者)山口茜さんのプロローグはちょっとショッキングな記述です(‘Д’)

周りやご家族に認知症がいる方や介護されている方のみならず、40歳以上のすべての方を対象に予防として必要な知識と情報が述べられています。

なのでこの本を読めば、どういう予防をしていたらよいのかがわかります( ..)φメモメモ

そして、アルツハイマー型認知症はの真の原因が下記の3つであることを解明しています。
①炎症性障害(感染、食事またはそのほかの原因による)
②栄養や栄養因子とホルモン値(いずれか一方の場合あり)の不足
③金属や生物毒素(カビやバクテリアの生物毒素を含む)
脳がこれらの代謝と毒物の脅威から身を守ろうとするときに起きる防御反応が一線を越えて脳に危害を及ぼすことになり、アルツハイマー病になっていくようです。

では、どういう生活を送っていたら、アルツハイマー病になるのかというと、

・・・・・・・・・・・
朝食は定番のアメリカの朝食でさっと済ませるー甘いロールパンかドーナツ、オレンジジュースを大きなコップ1杯、コーヒーは大量のローファットミルクーこれで炎症を誘発する乳製品を大量摂取だ。砂糖でインスリン抵抗性[身体のインスリンに対する感受性が低下して、インスリンが分泌されていても十分に働かない状態。細胞自身が不要なたんぱく質などを分解する仕組み]に向かって一歩前進し、グルテンで胃腸内膜に穴を開ける。
胃の逆流を防ごうと、プロトンポンプ阻害薬をポンと取り出す。胃酸を減らすと、亜鉛やマグネシウム、ビタミンB12などの重要な栄養の吸収力が損なわれるというのに。・・・・・・
・・・・午前中、血糖値が急降下したら、オフィスの配膳室に直行。気が利く同僚が、誰でもどうぞとチョコチップマフィンをひと箱おいてあるな。それで、ランチは!?カフェテリアやデリのサンドイッチしか食べる暇がない。白いパン。スカスカで食塩を注入した七面鳥(ターキー)には、ホルモンと山もりの抗生物質、ストレス要因がいっぱいだーうまい!それとも、水銀漬けのツナはいかが!?サラダはどのみち、それほどうまそうではない。それをダイエットソーダで流し込み、マイクロバイオーム(微生物叢)にダメージを与える。さて、ブラウニーに行くとしようか。これならトランス脂肪を摂って、健康的なオメガ3脂肪は最小限に抑えておける。
この時点で、私たちは召使のように礼儀正しく、アルツハイマー病に向かって体の生理的進路の準備を終えた。だが、もっとスピードアップするには、たばこを吸うのがなによりだ。体内組織への酸素供給を低下させるーこれには脳組織も含まれるーそして、何百もの有毒な化学物質を血液に送り込む。
・・・・・・・・・・待てよ、ドライブスルーで何か買いたいな。まずは大きなフライ、アルツハイマー病を誘発する終末糖化産物(AGE)の宝庫だ。トランス脂肪、でんぷん質のインスリン酸化して再加熱した油にビタミンEが少々。さらに、神経に毒なアクリルアミド入り。フライのひとつひとつに『海馬をぶん殴らせろ!』とうなる小さなボクシンググローブが見えるようだ。
そうだ、ハンバーガーも買おう。トウモロコシ育ちのグラスフェッド[食肉牛などを放牧し、牧草のみで育てること]じゃない牛肉は炎症性のオメガ6脂肪がたっぷりで、反対に抗炎症性のオメガ3は少ない。グルテンが詰まったハンバーガーには、果糖ブドウ糖液糖らしきケチャップが、胃腸内膜と血液脳関門の穴あけに、絶好のスタイルでたっぷり塗られている。
さあ、家に着いた。カビくさいがまあいいか。お気に入りのTV画面の前に倒れこみ、身も心も退屈しているので、ネットフリックスか、ほかの大好きな番組を好きなだけみる(Wiiテニスとサッカーは子供にまかせた。)
こうして私たちは。アマレット・チーズケーキと一緒にマルガリータを1~3杯飲んでリラックスし、完璧な[アルツハイマー病になろうデー]を締めくくる。照明をつけたまま電子機器がけたたましくなっている中眠りに落ちるまで、恭しく仕事に没頭するふりして。
ご推察のとおり、アルツハイマー病を起こす要因とは、つまり現代人の生活スタイルそのものだ。・・・・・・・・

アメリカとの文化の差こそあれ、日本もほとんど変わらない食生活になっています。私は危険度ライフスタイルに近くはないけどそう離れてない、、、かも。。(‘Д’)

ブログで何度か取り上げているリーキーガット症候群の原因ともなるグルテン。
加工食品に含まれる抗生物質やトランス脂肪などはかなり意識していないとほぼ毎日のように食卓に上がってしまっているのが現状です。
理想の食事は、糖質は控えめの低炭水化物、良質なオイルやココナッツオイルなども取りいれ、たんぱく質も良質のものを少量と野菜中心の生活がよいそうですから、甘いもの・白米好きの私はこのままの食生活を変えずにいたらちょっと?いや、かなり危険な気がします。。。(>_<)